micokampo’s 薬食同源コラム

薬食同源の食養生を追求してみる^^漢方専門店で漢方体験ができる!ミコー薬局のつれづれブログ。

元気なこどもを育てる漢方食養生

◾️プロローグ

はじめまして(o^^o)

漢方歴 18年の漢方薬剤師、国際中医師A級の古高 優子(こたか ゆうこ)です。創業43年の漢方相談薬局のミコー薬局でフルに働きながら、こども2人(男、女)を育てています。

普段は 優子先生と呼ばれることが多いです✨ 子育てに関するオーダーメイド漢方、中医学の智恵をお伝えしていきます。これからよろしくお願いします!

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【その1 こどもの成長発育を良くする方法】

◾️生まれたときの体質

こどもは生まれたときの体質により、成長発育が早いか、遅いか、ある程度 予測することができます。

漢方(中医学)では、成長発育を主るものを「気」と呼んでいます。

元気がいい子は、生まれてすぐに大泣きします。気が溢れています。

一方、元気がない(胃腸が弱い、肺が弱い)子は 泣きますが、疲れてすぐに寝たり、なかなか泣かない、おとなしいということがあります。

先天的に弱い子は強くなれないのでしょうか?

いいえ、そうとは限りません。

漢方の体質別にどのように 元気な子に育てていくかをみていきましょう。

 

◾️胃腸の気が弱いタイプ〜半目や、口が半開きになる。

胃腸の気が弱いと、目や唇を閉じることができません。中医学では「脾気虚(ききょ)」と呼び、消化吸収力の弱さを表します。

胃腸を元気にする食材は、ごはん、雑穀、豆などを 野菜スープとともにいただくこと。少量しか入らないため、有機野菜など、エネルギー価の高いものを厳選することをおすすめします。

たとえば、郷土料理のだぶ汁。

煮物を細かくきざみ、だし汁でさらに煮込み、片栗粉でとろみをつけたものです。

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大人でも、夏バテや暴飲暴食の回復期、胃腸が疲れているときもおすすめ✨

 

◾️腎の気や精が不足しているタイプ〜先天的に小さく生まれた、なかなか身長が伸びない、発語が遅れているなど。

漢方では、腎は成長発育を主る五臓

骨髄(赤血球や白血球)、生殖(成長ホルモン、性ホルモン)、免疫、神経のバランス力などが心配なときは、腎の働きが弱い可能性があります💡

 

そんなときは、魚介類のチカラを借ります。腎とは、塩味が入りやすい臓器。

しょっぱい味付けが血圧を上げたり、うす味が血圧を下げたりするのは、腎の働きによるものです(o^^o)

気力がない、マイナス思考のときは、魚介類やお野菜だしがたっぷりのアクアパッツァがおすすめ✨

野菜を炒めたあとに、お魚を入れ、両面焼き目がついたら、酒をまわしいれ、中火で蒸して作るお料理です。

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彩もよく、気分も明るくしながら、カルシウム補給もしっかりできるため、成長発育を良くすることができるメニューです。

写真では、イサキを使用していますが、鯛やタラなどの白身魚で代用できます。

 

味つけ前に、お野菜をハンドミキサーなどでスープ状にすれば、お野菜が苦手な子や 離乳食にも応用できますよ♪

 

ぜひ試してみてくださいね!